【○○で来客数UP】ラーメン屋のBGMの選び方と、4つの注意点
はじめまして。
大阪の行列ラーメン店【人類みな麺類】など、6ブランドを運営している松村貴大と申します。
ありがたいことに、ラーメン口コミサイト「ラーメンデータベース」さんでは、全国通算3位を頂いております。(2019年12月時点)
【人類みな麺類】
※2019年12月時点
この記事では、ラーメン屋開業をお考えの皆さまへ向けて、
- どんな基準で決めたら良いのかな?
- こんなBGMが効果あったよ!
- こんなところに注意しましょう!
というお話を、経験ベースでお話したいと思います。
多く耳にするのはジャズ!
ラーメン屋では「ジャズ」を耳にすることが多いです。
その理由は、店主に直接聞いたことがないのでわかりませんが、恐らくは
- カッコいい・オシャレだから
- 老若男女関係なく受け入れられるから
- 基本的に楽器演奏なので耳に残らず気にならないから
- 歌詞が入っていても英語なので直接耳に入ってこないから
などの理由ではないかと、同じ「ラーメン店オーナー」の立場として私は感じています。
基本はお店のコンセプトに合わせること
ラーメン店を立ち上げる際にコンセプトを決めて、それに沿った内装にしていくのがセオリーです。
なので、基本的には「店のイメージを壊さないBGM」「ターゲットに合わせたBGM」にすればOK。
その結果として、皆さんジャズなどの「オシャレな雰囲気が漂うBGM」を選択されているのだと思われます。
もちろん雰囲気的にジャズが合わないのであれば、違うものを選択しましょう。
ちなみに、
- 活気ある店内にしたいのであれば
⇒音量をやや上げる
- 落ち着いた雰囲気にするのであれば
⇒テンポがゆったりとしたBGMを選択し、音量も控えめにする
というシンプルな調整で、空間演出に変化をつけられますよ。
また、天候や朝昼晩で変えるのもアリですね。
余談ですが、テンポの早い曲を流すと「食べるスピードが速くなる」と言われています。
回転率が悪いのであれば、試してみるのも良いかもしれません!
声が良いならDJ風もありかも?
良い声をお持ちでしたら、DJ風に店のラーメンを紹介してみるのもアリじゃないでしょうか。(コンセプト的に問題なければ)
新作ラーメンやお店への想いを語るのも良いでしょう。
ただしやるのであれば、中途半端にやるのではなくとことん格好良く仕上げた方が良いです。
ネタに走るのであれば、とことんネタに走りましょう。
他がやっていないので「差別化」に繋がりますし、話題にもなると思います。
今お読みになった方のほとんどが、『そんなことやらないよ』と思ったのでは無いでしょうか。
味に限らず、「個性づくり」は口コミを広げるために重要な要素。
他人と同じことだけをしていては、大きく伸びるチャンスを失います。
○○のBGMで来客数がUPした実例!
ここからは私の体験談を交えたお話です。
私は「ミスチル」ファンでして、ラーメン屋でも自分のためにMr.Childrenの曲を流しています。
※全店舗ではありません
これは『聞きたい音楽聞いて、テンション上げて頑張ろう!』という精神のもとです。
【人類みな麺類の店内の一角】
完全に自分のためであり、他に理由はありませんでしたが、偶然にも良いことがありました。
それは「ミスチルファンの方が来てくれるようになった」ということ。
「京セラドーム」や「大阪城ホール」でライブがあれば、帰りに団体で来て下さることもあります。
もちろん味やサービスが大前提ではありますが、多少の+α効果があったことは確かです。
もしも何らかのアーティストの大ファンでしたら、参考にされて下さい。
ちなみに『あのお店のオーナーは○○ファンだ』という印象が残るように、流す場合はアーティストを1つに決めておいた方が良いです。
ただし以下の通り注意点もあります。
BGMを選択する際の4つの注意点!
BGMを選ぶ際は、以下4つの点に注意しておきましょう。
お店で堂々と音楽を流せるよう、基本的にはJASRACには利用申請しておきましょう。
店舗の大きさにもよりますが、通常であれば年間6000円ほどで使えます。
なおDVD(映像)使用の場合は、それも別途掛かりますのでご注意を。
(ディスプレイ枚数によって費用が変わります)
JASRACに登録されているアーティスト・曲であることが前提です。
以下で調べてから使用しましょう。
私のように何かのアーティストの音楽を流すのであれば、流すジャンルにも気をつけた方が良いかなと思います。
私は何も考えずにミスチルをガンガン流していますが、もちろんお客様にも音楽の趣味嗜好がありますので『嫌だ』と感じる方もいらっしゃいます。
ミスチルはファン層が広いため偶然にも+αの効果がありましたが、あまりにニッチなところを攻めてしまうと、もしかすると「-α」にもなり得るかもしれません。
自分の趣味でミスチルをかけている私が言うのもなんですが、商売の基本は「お客様に喜んでもらえるかどうか」です。
BGMの音量には気をつけましょう。
厨房でもガンガン聞こえるようにしていると、ホール側では「うるさい」かもしれませんね。
また音響システムの配置によっては、近くの席の人には苦痛に感じます。
自分に興味のない音楽が大音量で鳴っていることに「不快感」を感じる方もいらっしゃると思いますので、音量には気をつけましょう。
Googleで「ミスチル ラーメン」と調べると、「人類みな麺類」がズラーッと出てきますよね。
これはつまり、「“オーナーがミスチル大ファン”のラーメン店」として、大阪以外の方からも認識されているということです。
もちろんあなたも私と同様に「ミスチルファン」であれば、それを推すのは良いでしょう。
ですが仮にあなたが「ミスチル」で被せてきた場合に、『あれ?なんかパクってない?』という目で見られる可能性がありますよ、というお話です。
あなたがもしも何かのアーティストのファンであれば、予め「○○ ラーメン」などで調べ、「圧倒的に認知してもらえる可能性」を事前に調べましょう。
ちなみに「ミーハー」の場合も、ファンからは見抜かれるのでご注意を。
「無音」によるデメリットも把握しておこう!
お店によっては『ラーメンに集中して欲しい』という意味から、「スマホに触れるの禁止」といったルールを設けている所もあります。
同様に「無音にすることで集中してもらう」という選択肢もあると思いますが、無音にすることで
- 他のお客様の会話が聞こえる
- 食器の音や、食べている音が聞こえる
など「お客様同士が極度に気を遣い合わなければならない」というデメリットもあります。
したがって、基本は無難な音楽を流しておくのが良いかなと私は考えています。
まとめ
ラーメン屋でBGMを選択する際のポイント・注意点をお伝えしました。
基本は「ジャズ」で良いですが、個性を出すのも大切です。
またアナタが「○○のファン」であれば、お客様が『○○ファンなんだな』と気づけるくらいにすると良いかもしれません。
そして音楽や映像を使うのであれば、著作権の問題が絡みますので申請はしておきましょうね。
最後に念のためお伝えしておきますと、お客様が行列でお並び下さってるのは、味やサービスを「お客様に喜んで頂けるもの」に近づけてきたからだと自負しております。
BGM一つでお客様がドッと増えることはありませんので、すべての面において【お客様視点】でのサービス向上に努めましょう。
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