ラーメン屋の光熱費(ガス・電気・水道代)を、2店舗の数字を例に解説

ラーメン屋の光熱費(ガス・電気・水道代)を、2店舗のリアルな数字を例に解説する

はじめまして。

 

大阪の行列ラーメン店【人類みな麺類】など、7ブランドを運営している松村貴大と申します。

 

ありがたいことに、ラーメン口コミサイト「ラーメンデータベース」さんでは、全国通算3位を頂いております。(2019年12月時点)

 

【人類みな麺類】

 

※2019年12月時点

 

ラーメン屋の開業で気になることの一つが、

 

毎月どれくらいの光熱費が掛かるの?

 

ということ。

 

このページでは私が運営しているブランドのうち、

 

  • 人類みな麺類(醤油ラーメン)
  • TAKAHIRO RAMEN(豚骨ラーメン)

 

の2店舗におけるガス・電気・水道代のおおよその額と、光熱費を節約する方法をまとめてみました。

 

 

実際の店舗の数字を出しましたので、ぜひ参考にしてみてください!


 

 

 

 

 

 

ラーメン屋の光熱費について、まずは「結論」から

『とりあえず数字を知りたい!』という方も中にはいらっしゃると思うので、まずは結論から。

 

ラーメン屋の光熱費は、

 

  • 10席ほどのお店であれば1か月10万円ほど
  • 20席ほどのお店であれば1か月20万円ほど

 

で考えておけば良いと思っています。

 

しかし大きく上下にブレる可能性があります。

 

なぜなら季節によっても変わりますし、営業時間・日数によっても変動するためです。

 

そのため、まずは「前提」を知った上で数字を追わなくて意味がありません。

 

ということで、このページでは前提となる「2店舗の規模や営業時間・日数」とともに、「光熱費の掛かる工程・モノ」などを解説していきます。

 

 

 

前提となる2店舗の広さ・営業時間について

このページでは2店舗における「1ヶ月の光熱費」を出していますが、そもそも「店の大きさ」や「営業時間・日数」によっても変わってきますよね。

 

そのため、前提となる2店舗の状況を以下の表にまとめました。

 

 

〜 1ヶ月の営業日数・時間 〜

店舗

人類みな麺類

TAKAHIRO RAMEN

種類

醤油 豚骨

席数

26席 18席

営業日数

31日 23日

営業時間

11:00〜23:00
(12時間営業)

12:00〜16:00
17:00〜20:00
(7時間営業)

総営業時間(日数×時間)

372時間 161時間

※TAKAHIRO RAMENは気分によってラーメンの種類を変えていますが、豚骨ラーメンを提供しているここ1年の数字を参考にしています

 

 

季節によっても光熱費は上下しますが、ここでは1年を通しての平均値を紹介していきます。

 

なお、弊社には「セントラルキッチン」があります。

 

『セントラルキッチンがあるなら店舗の光熱費は参考にならないのでは?』という疑問を持たれる可能性があるため最初に説明しておくと、

 

  • スープを炊く
  • チャーシューを煮込む

 

といった「ガス代」が掛かりそうな工程は、両店とも店舗で行っております。

 

また「製麺」はセントラルキッチンで行っておりますが、開業時は製麺業者から仕入れる方が多いと思いますし、「製麺における光熱費」はそもそもほぼ掛からないため無視でOKだと思います。

 

※色々調べましたが、製麺機の電気代は多少の上下があれど年間50円以下のようです

 

つまり「セントラルキッチン」の有無は、今回紹介する数字に影響しないと考えています。
(セントラルキッチンのない方にも参考にして頂ける数字だと思います)

 

 

あくまでも「私のお店」を前提に光熱費を紹介していますので、『いや、もっと掛かるだろう!』『いや、もっと安いよ!』という声もあると思います。

その点につきましては、予めご承知置き下さい。


 

 

 

 

ラーメン屋での「ガスが掛かる工程」とガス代!

まずはラーメン屋での「ガス代が掛かる工程」について。

 

店舗によって変わりますが、だいたい以下の様なものがあります。

 

  • スープを炊く
  • チャーシューを炊く
  • ゆで麺機に火をかける
  • 提供前に手鍋でスープに火にかける
  • 「お皿温めるための寸胴」を温める
  • 餃子を焼く

 

とくに豚骨ラーメンでは『長時間煮込んでスープを作る』とイメージされる方も多いと思いますが、チャーシューにしてもスープにしても、こだわりによって煮込む時間はまちまち。

 

そのため店舗によって違いは出てきますので、あくまでも一例として参考にして下さい!

 

 

〜 1ヶ月のガス代 〜

店舗

人類みな麺類

TAKAHIRO RAMEN

種類

醤油 豚骨

総営業時間(日数×時間)

372時間 161時間

ガス代

17万円 5万円

ガス代
(1時間あたり)

456円 310円

※総営業時間については、前提の営業日数・時間で説明している通りです

 

 

上の数字だけ見ると『醤油ラーメンの方がガス代高いじゃないか!』と思うかもしれませんが、人類みな麺類の方が「使っている火元」が2つ多いです。

 

「スープだけ」で見れば豚骨ラーメンの方が割高になりそうですが、結局「その商品のどこに力を入れるのか」によって変わるため、一概には言えないということが分かります。

 

 

上記は一例なので何と言えませんが、20席くらいの店舗で月23日ほど営業すれば、最低でも毎月5万円ほどの「ガス代」が掛かると考えておけば良いでしょう。


 

 

 

 

ラーメン屋で使う「電化製品」と電気代!

電気代が掛かる物と言えば「電化製品」。

 

では「ラーメン屋に設置する電化製品」にどんな物があるかと言うと…

 

  • エアコン
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 店内外の照明
  • 食器洗浄機(使っているのであれば)
  • コンロ(IHを使っているのであれば)
  • 食券機(使っているのであれば)
  • 製麺機(冒頭で説明のとおり、電気代は微々たるもの)

 

だいたい上記のような物が挙げられます。

 

 

〜 1ヶ月の電気代 〜

店舗

人類みな麺類

TAKAHIRO RAMEN

種類

醤油 豚骨

総営業時間(日数×時間)

372時間 161時間

席数

26席 18席

電気代

14万円 8万円

電気代
(1時間あたり)

376円 496円

※総営業時間については、前提の営業日数・時間で説明している通りです

 

 

さて、席数の少ない「TAKAHIRO RAMEN」の方が、一時間あたりの電気代が高くなっています。

 

これには以下の理由があると考えています。

 

  • 「TAKAHIRO RAMEN」は席数は少ないが、ゆとりを持たせた作りにしているため、店舗サイズは「人類みな麺類」よりやや広い
  • 「TAKAHIRO RAMEN」の方が天井が高いため、より光の強い照明を使っている(LEDで代用できない…)
  • 天井の高さからも、空調費は意外と「TAKAHIRO RAMEN」の方が掛かっていると思われる
  • 「冷蔵庫・冷凍庫」は開け閉めが多いほど電気代に響きそうだが、両店それほど変わらないと考えている

 

 

 

上記は一例なので何と言えませんが、20席くらいの店舗で月23日ほど営業すれば、最低でも毎月8万円ほどの「電気代」が掛かると考えておけば良いでしょう。


 

 

 

 

ラーメン屋で「水を使うタイミング」と水道代!

では最後に「水道代」について。

 

ラーメン屋における「水を使うタイミング」と言えば、

 

  • 寸胴に入れる水(スープづくりや、食器を温めるためなど)
  • 食器などの洗い物
  • 手洗い
  • 掃除

 

などが挙げられます。

 

 

〜 1ヶ月の水道代 〜

店舗

人類みな麺類

TAKAHIRO RAMEN

種類

醤油 豚骨

総営業時間(日数×時間)

372時間 161時間

水道代

11万円 5万円

水道代
(1時間あたり)

295円 310円

※総営業時間については、前提の営業日数・時間で説明している通りです

 

 

水道代については、たとえば「スープ量を300ccにするか450ccにするか」によって多少変わってくるとは思います。

 

また回転率の良いお店であれば、食洗器を使う方が水道代は抑えられると考えています。

 

とは言え「ラーメンの種類」や「運営方法」によって、水道代がかなり変わるようなことは無いと思われます。

 

もちろん「月額」でみた場合は、店の規模によっては数倍の差が出ると思いますが、「営業一時間あたりの水道代」に換算した時に、大きく差が出そうな部分は私には特に思いつきません。

 

 

上記は一例なので何と言えませんが、20席くらいの店舗で月23日ほど営業すれば、最低でも毎月5万円ほどの「水道代」が掛かると考えておけば良いでしょう。


 

 

 

 

光熱費(ガス・電気・水道)を合算してみると…

では、ガス代・電気代・水道代の3つが出揃ったところで、各店の水道光熱費を見てみましょう。

 

 

〜 1ヶ月の水道光熱費 〜

店舗

人類みな麺類

TAKAHIRO RAMEN

種類

醤油 豚骨

席数

26席 18席

営業日数

31日 23日

営業時間

11:00〜23:00
(12時間営業)

12:00〜16:00
17:00〜20:00
(7時間営業)

総営業時間(日数×時間)

372時間 161時間

ガス代

17万円 5万円

電気代

14万円 8万円

水道代

11万円 5万円

光熱費合計

42万円 18万円

 

 

このように見比べてみると、「人類みな麺類」の半分以下の営業時間である「TAKAHIRO RAMEN」は、結果的には光熱費も半分以下になっています。

 

私は上記以外にも、「くそオヤジ最後のひとふり」「ラーメン大戦争」などなど計7ブランドを運営していますが、いずれも1か月の光熱費は20〜35万円ほど

 

「人類みな麺類」だけやや高いですね。

 

したがって、20席ほどのお店であれば20〜30万円ほどであると考えておくのがベターだと思われます。

 

ちなみに知り合いの12席の店舗は、水道光熱費の合計が10万円前後と言っていました。

 

つまり「TAKAHIRO RAMEN」の約半分の規模で、光熱費も約半分ほどなので、的外れな数字でも無さそうです。

 

同様の規模で始められる方は、おおよそそれくらいの数字をイメージしておけば良いと思います!

 

 

冒頭でもお伝えのとおり、上記の数値はあくまでも私の運営している店舗でのお話です。

運営方法や提供するラーメンによって、大きく下ブレ・上ブレする可能性があることは、ご承知置き下さい。


 

 

 

 

ラーメン屋での光熱費を「節約」する方法!

続いては「光熱費の節約方法」について紹介します。

 

家賃や人件費といった「固定費」は、なかなか削ることが難しい。
かと言って「原価を抑えて味を徐々に落とす」ということをしてしまうと、気づかないうちに「どこにでもあるラーメン」になってしまう…。

 

ということで、光熱費を極力下げていきましょう。

 

 

「ガス代」を節約するには?

 

熱伝導の良いものを使う

早く熱せられればそれだけガス代が浮きますので、より熱が伝わりやすい物を使うと良いです。

 

たとえば「鍋」に関しては「エコライン」という、なべ底が特殊な形状をした寸胴が有名。

 

これだけでガス代が最大50%節約できるという優れモノ。

 

 

 

給湯温度を下げる

お店によっては、給湯温度を「60℃超え」に設定にしている所もあるでしょう。

 

しかし洗い物に60℃では熱すぎますし、結局「60℃に設定しつつハンドル調整で42℃くらいのお湯を使う」ことになるため、ガス代が無駄になります。

 

「60℃のお湯をホースで寸胴まで引っ張る」という方もいらっしゃると思いますが、むしろ「60℃のお湯を使うケース」はそれくらいしか思い浮かびません。

 

そのため42〜44℃くらいで設定しておくのが無難かと思います。

 

余談ですが、私はスープを炊くにしてもお湯ではなく水から温めます。

 

 

ガスの料金プランを見直す

料金プランは色々あります。

 

「多く使う人だけが得するプラン」もあるため、使用量に応じて営業と相談してみると良いでしょう。

 

また使用量によっては、大量に使っていなくとも「基本料金を免除」などもある様ですので、たとえ小さい額であっても、節約できるところは抑えておきましょう。

 

 

 

「電気代」を節約するには?

 

省電力の電化製品を使う

最近の家電は、昔の製品と比べて消費電力の低いものが多いです。

 

たとえば常に動き続けている「業務用冷蔵庫・冷凍庫」に関しては、中古のボロボロのものを買うよりも、新品を買った方がランニングコストが安くなる可能性もあります。

 

※余談ですが、冷蔵庫は大きいほど「電気を効率よく利用する」ため、『電気代が高そう』と考える前にまずは消費電力をしっかりチェックしてみましょう

 

 

冷蔵庫の話で言うと、

 

  • 壁・家具から5cm以上離して置く
  • 冷蔵庫の上に物を置かない
  • 開閉回数を極力減らす

 

という3点を気を付けることで、放熱しやすくなり節約に繋がりますよ。


 

 

LEDの電球を使う

照明に関しては、LEDに変更するだけで「電球交換の頻度が下がる」「消費電力が下がる」という観点から節約できます。

 

また紫外線を発さないため、虫が寄り付かないというメリットも。

 

ただし天井が高く「強い光」が必要な場合は、LEDでは代用できないケースもあります。

 

 

料金プランを見直す

ガスと同様に、料金プランの変更で下がる可能性もありますので、担当の営業に確認しましょう。

 

 

 

「水道代」を節約するには?

 

蛇口から出る水量を調整する

蛇口に取り付けられる「節水アイテム」が、アマゾンなどで安く売られています。

 

また蛇口の内部につける「節水こま」と呼ばれるパーツは、自治体や水道局が「節水になる」と推奨しており、自治体によっては無料でもらうことも出来ます。

 

 

食洗器を使う

一度に多くの食器を洗える状況であれば、食洗器を使うことで「節水」だけでなく「人件費の削減」にも繋がります。

 

 

 

まとめ

ラーメン屋における「光熱費」と「節約方法」についてまとめました。

 

冒頭でも記載の通り、1か月の光熱費は「席数×1万円」くらいを目安に考えておけば良いと思います。

 

もちろん様々な要因で大きくブレる可能性もありますので、事業計画ではその点も考慮しましょう。

 

ラーメン屋の経営では光熱費のほかにも色々と経費が掛かりますので、以下も参考にして下さい。

 

 

 

また、「味」に走りすぎて見落としがちな「接客」については、売上に直結する超重要な要素なので、必ず抑えておきましょう。

>>【今だけ980円⇒0円で読める】リピーターがグングン増える!あなたが気づいていない「不快にさせる接客」と「また来たい」と虜にする接客術

 

 

松村の経験から「成功・失敗する要素」もまとめていますので、宜しければこちらもどうぞ。

>>ラーメン屋開業は儲からない?失敗・成功が決まる11のポイントを解説

 

 

 

 

 

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